写真家 藤本雅秋の公式サイトです。
国内外の野生動物、動物園、ペット写真などの作品を紹介しています。
「Gallery 1」では海外の野生動物を、「Gallery 2」では日本の野生動物、動物園、ペット写真を御覧いただけます。
動物写真の数々をお楽しみください。
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毎年8月頃になると、タンザニアのセレンゲティー国立公園から、隣り合ったケニアのマサイマラ国立公園にかけて、ヌーの壮大なドラマが展開されます。 エサとなる草を求めて、何万という数のヌーの大群が移動を始めるのです。 夕暮れが近づいたケニアのアンボセリ国立公園 ── ロッジにいそぐ私の目の前に突然、そのヌーの大群が現れました。 夕日にまっ赤に染まったヌーの群れが、ゆっくりと不思議なほど静かに、こちらに向かってきます。 霧のように輝く土煙のなかから、一頭、また一頭と浮かびでてくるさまは、神秘的なものさえ感じさせます。 自然の織りなす様々なドラマを見るにつけ、自然は偉大な演出家なのだとつくづく思います。/ケニア・アンボセリ国立公園
馬は古くから、犬や猫とともに人間にはなじみ深い動物ですが、これが野生の世界となるとイヌ科やネコ科の動物にくらべちょっと影がうすいような気もします。 でも、シマウマだけはなかなか派手で目立つ存在。黒白のフォーマルな礼服に身をつつんだ姿は、野生のウマ界のエリートといえるかもしれません。 エリートにしては顔が大きく、ズングリ体型でカッコ悪いという意見もあるかと思いますが、そもそも馬は、日本の道産子や木曽馬、ミサキウマもそうですが、骨太でがっしりした、とても頑丈な体をしています。 スマートなサラブレッドは、速く走ることだけを考えて人間に作られたもので、本来の馬の姿ではないわけですね。 時代劇では、スラっとした武将が、スラっとしたサラブレッドにまたがって登場しますが本当は、あの時代の馬はシマウマみたいにズングリ馬だったはず。武将もまた、現代人のようにスラっとした体型ではなかったかも。/ケニア・マサイマラ国立公園
日本が冬の時期、南極では短い夏の季節を迎えています。 もちろん夏といっても、日本のような蒸し暑い夏ではありませんが、それでも風が強くないかぎりジャケット一枚もあれば十分で、天気が良ければポカポカと暖かいくらいです。日本の冬のスキー場のイメージでしょうか。 この季節、ペンギンたちにとってはだいじな子育てのシーズンです。短い夏の間に,大忙しで子育てをしなければなりません。 営巣地(ルッカリー)は、雪がとけて地肌がでた、石がゴロゴロした海岸沿いにあります。ペンギンといえども、冷たい氷のうえではヒナを育てることが出来ないからです。 石を寄せて作った巣は、これが巣なの?といいたくなるような情けない、いやシンプルな巣ですが、南極には巣になる材料がないんですね。 アデリーペンギンは、一カ所に数十万羽という大きなルッカリーを形成します。 白く、眩しく輝く氷のうえで遊ぶアデリーたちを見ていると、ここが地球の果てであることを忘れます。/南極半島ホープ湾
2月下旬、カナダ東部のセントローレンス湾の氷原のうえでは、たくさんのタテゴトアザラシの赤ちゃんが誕生します。 春も近く、氷も少しずつゆるんでくる季節ですが、それでもちょっと吹雪くと、気温はかんたんに氷点下20度を下回ります。 人間にはとうてい耐えられない環境のもと、赤ちゃんたちの氷原の保育園は約一ヶ月ほどつづきます。 タテゴトアザラシの赤ちゃんは生まれた直後は黄色い毛でおおわれています。それが数日たつと太陽の紫外線などの影響で脱色し、真っ白に輝く毛に変わっていきます。 牛乳の10倍という脂肪分をもつ母乳で、一日に2㎏という、ダイエット中の人が聞いたら卒倒するようなスピードで成長を続けた赤ちゃんは、なんと3週間でおとなの仲間入りです。 可愛らしい時期が短いのは人間と同じですね。ただ、ちゃんと自立もしてくれるのでその分、良い子かもしれません。/カナダ・セントローレンス湾
青森の下北半島にすむニホンザルは、世界で最も北に生息する「北限のサル」として有名ですが、そもそも日本自体がサルの生息地としてはかなり寒い所に位置します。 大昔から日本にすみ、日本の風土、気候になれているといっても、やはりサルにとって日本の冬は過酷です。とくに雪深い山でエサを求めることは大変で、サルたちは木の皮や、枝の柔らかいところをかじって冬のあいだ飢えをしのいでいます。 日本の山では、針葉樹の植林がさかんに行われてきました。植林の山では、エサとなるものがきわめて少なく、このこともサルたち野生動物の暮らしに、より過酷さを加えているようで気になります。/長野県地獄谷
12月末、この地では夏にあたるこの時期、マユグロアホウドリは繁殖のシーズンを迎えます。 体長90㎝、翼長2mを越える大きな鳥で、黒白の体にオレンジ色のくちばしが美しく映えます。大きな頭はボウリングのボールくらいで、それにバナナをくっつけたような感じです。 目元のアイシャドーがとってもオシャレで、眉にも見えるところからマユグロなんですね。 フォークランド諸島のほか、サウスジョージア島、ケルブレン諸島で繁殖。大きな翼で南極海を飛び回っています。/フォークランド諸島ニューアイランド
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